外壁

こんなはずじゃなかった。

塀の板も張り替えて綺麗なった。
ふと家の外壁に目をやると、なんだかくすんでいる。
最近、近所から塗り替え魔がひたひたと我が家に近づいている。
そろそろ塗り替えの時期ですねと、塗装業者が回ってくる。

家を眺めて、あと4-5年は大丈夫かな。
でも、目地付近のくすみは気になるな。
今までは自宅で過ごす時間は少なく、昼間にまじまじ家を眺めることはなかったけれど、時間たっぷりの今日このごろ。
まじまじ眺めて、どうも気になる。
汚れている所をだけでも洗ってやれば少しはくすみも取れるかも。
水をかけブラシでゴシゴシ。
少しはましかな?
表の目立つ場所だけでもと思い今度はベランダからゴシゴシ。
少しはましかと、じっくり眺める。
何やら汚れを伸ばしただけの感じ、こりゃ駄目だこの辺にしていこう。
目地のパテをブラシで壁に引き伸ばしているのかも。

このパテが問題だった。
数ヶ月経ち、時間経過と共に伸ばされた目地パテがほこりを吸着するのか、酸化変色するのか、徐々にくすみがひどくなっていき、明らかにくすみから汚れている変わってしまったのです。
どうしたものか?
日曜大工で家の塗り替えを試してみるかな。
しかし2階の壁ははしごでもとどかかないかも。
落ちて怪我でもすれば笑いものだ。
笑いもので済めばいいけど、再起不能だな。
それよりも、家内の許可がでないだろう。

自然にくすめば”わび・さび”の世界。
明らかに一部が変色して全体の調和が取れていない。
これは”わび・さび”では表現できない。
明らかに汚いな。
このまま気にしないで住み続けるべきか、と言っても自分の失敗で汚れが目立ってしまったのだから心が痛む。

何時もの散歩。
ぷらぷらと住宅展示場に立ち寄りこの話をすると、何と手早い商売熱心。
自宅に着くのを見計らっていたのか、帰るとすぐさま電話がリンリン。
住宅のリフォーム部門から電話。

まあ遅かれ早かれしなくてはいけないのなら、まだその気のあるうちにしておこうと言うことで、外壁塗装をすることに。
これからは徐々に汚れも気にならない年齢となっていくので、生活活動年齢を考えてれば今がいいのかも知れません。

話が決まれば事の進むのは早いこと。
足場を組み立て、なんやかんやで10日間。
暑くて息苦しくて、夏場の工事は大変です。
できればいい季節にしたかった。

塗り変えるからには、イメージをガラッと明るい色に変えたい。
家族会議で決定。と言っても概ね家内の意見。
ピンク。・・・・・・・。


あの時壁を擦らなかったらあと4-5年はもったかもしれません。
ちよっとした好奇心が、いらぬ出費を招いてしまった。
これで車の乗り換え予定は、完全に消滅してしまったのです。
あとはBIGとロトに賭けるだけ。